登山する人には有名なカシミール。
無料のソフトウェアなのにとても多機能。
これを使って地図を作る。
市販の地図を使っても良いけど、例えば登山用で一般的な「山と高原地図」シリーズだと、縮尺がかなり小さいから、地図から地形や登山道の細部を読み取るのが難しい。
逆に、広範囲を一度に見れるのと、ルートの所要時間が書かれているので、山歩きの計画を立てるには便利。
でも、絶対迷いようが無い様な有名な山のメジャーなルートなら良いんだけど、そうじゃない場合はもっと詳細が分かる地図を持っていたい。
そんな訳で、カシミールを使って必要な地図を作る。
自分の覚書的な意味もあって、手順を書いておきます。
カシミール
フリーのソフトウェアだけど、正直慣れないと何をどうすれば良いのかサッパリ分からない。
解説本も売ってるけど、せっかくフリーのソフトなので買うのもちょっと・・・
でも使い方が良く分からないから、登山用の地図を作る事も出来ない。
そんな時に、とあるサイトでカシミールを使って地図をプリントする手順が書いてあった。
それを参考にして、何とか僕も作ることが出来た。
参考サイト
単独行 http://green2.net/yama/index.html
(山の知識 の項目の中の、「カシミール3Dで地形図を作ろう」を参考にしました )
ただ、いくつかつまづいた点があるので追記。
まず、ダウンロードのページから 「カシミール3D スターターキット」 をダウンロードする。
ダウンロードのページ
http://www.kashmir3d.com/kash/kashget.html
次に、同じくダウンロードのページから 「地図画像プラグイン」 をダウンロードする。
地図画像プラグインを使う事で国土地理院の地図データを使う事が出来て、地形図が作りやすくなる。
参考サイトの解説に有る、色分け作業を省略出来る。
手順
カシミール3D スターターキットをダウンロードする。
地図画像プラグインをダウンロードする。
カシミール3Dをインストールする。
地図画像プラグインをインストールする。
カシミール3Dを起動し、右横に表示される「ウォッちず 電子国土」をクリックする。
これで国土地理院のウォッちずをカシミールで表示させられる。
次に、登山地図に必要な補助線を入れる。
磁北線、緯度経度の表示の仕方は、参考サイトに画像付きで詳しく書かれてるので、そちらを参照してください。
個人のサイトでも記事の丸写しはパクリになるので、ここでは書きません。
http://green2.net/yama/kn/map/index.html
印刷方法も、おおむね参考サイトの手順で大丈夫ですが、僕はちょっと悩みました。
気をつけたいのは、印刷する時に画面に表示される縮尺を「4500」にしておく事。
4500にすると、画面上では収まりきらないのですが、印刷の設定で「1頁に入るように範囲を拡大・縮小する」にしていればA4用紙に収まるはず。
もし画面の表示を4500にせずに印刷をすると、地図はきちんと印刷されるのですが、等高線がつぶれて読み取れなくなる(詳細を鮮明に印刷しない)。
ルート全体を1:25000の縮尺で印刷して全体を把握し、ルートが不明瞭そうな所は1:10000で詳細な地形を読み取れるようにしておくと便利。
僕の場合、参考先のサイトの手順とは若干異なるけど、印刷の手順は
「編集」のメニューの中の「選択範囲を決める」をクリック。
地図上で右クリックしたままマウスをズラし、適当に選択範囲を決める(赤色の四角い枠/後で変更されるので範囲も地図縮尺も本当に適当で良い)。
「ファイル」のメニュー内から、「印刷」→「選択範囲を印刷」をクリック。
開いた印刷メニュー内の緯線経線のタブで「印刷する」をチェック。
印刷全般のタブをクリックし、「縮尺を指定して印刷」にチェック。
縮尺1:10000または1:25000にチェック。
「1頁に入るように範囲を拡大・縮小する」にチェック。
「OK」をクリック。
印刷プレビュー画面が出たら、印刷をキャンセルする。
地図表示画面の戻ったら、選択範囲全体が見えるまで縮尺を変更。
選択範囲の赤い枠の中をクリックして、印刷する範囲を決める(赤枠のサイズはA4に印刷するサイズなので変更してはいけない)。
地図表示の縮尺を4500にする。
印刷の手順を繰り返し、プレビューで問題なければ印刷する。
コツは、プリンターの設定でプレビューを有効にしておくこと、A4で印刷できる選択範囲を変えない(プレビュー後の赤枠サイズ)、画面に表示される地図の縮尺を4500にする事。
1度印刷をキャンセルする事で、A4で印刷できる範囲が自動的に作られるので、それを利用して印刷する範囲を決めるって事です。
分からなかったり、つまづいたりする点も有るかと思いますが、なんせタダなので何とかして下さい。
僕も印刷したA4用紙を100円ショップで買ったジップ付きのビニールに入れて携帯してます。
便利です。
国土地理院の地図には、メジャーな登山道以外は書かれていないので注意(例えば、雨乞岳から北へ向かうイブネ、クラシのルートは表示されない)。
山と高原地図と併用すると便利です。